タイで大麻(ヘンプ)栽培ライセンスを取得し、大麻ビジネスを始めました。
間違える人が多いですが、現在タイで一般に解禁された大麻栽培ライセンスは、いわゆるマリファナ(大麻・ガンジャ)ではなく「産業用大麻=ヘンプ」のことです。 いまのところ嗜好用マリファナは、栽培販売ともに、タイでは解禁されていません。
そしてこのビジネス、おそらく誰もが一番気になるところを最初に書いておきますと・・・
Q 儲かりますか?
A 一定以上の質と量をクリアできれば儲かります。
状況
本題に入る前に、軽く自分の状況を説明しておきます。
ライセンスを取りました!と書きましたが、正確には取得したのは私ではなく、私の家族(タイ国籍)です。
私は家族ビジネスを手伝っているだけで報酬はもらいません。自分が積極的に携わりたいと感じときに労働許可を申請するかもしれません。
また、うちの家族では、大麻ビジネスの他に観葉植物のビジネスもやっていますが、そちらの自分の立ち位置も大麻ビジネスと同じです。 ちなみにこの観葉植物ビジネス、アロカシアやモンステラなどの希少種を扱っているのですが、実はこれもかなり有望なビジネスです。 これは在タイ日本人・外国人にとって超オススメのビジネスなので、近いうちに紹介する予定です。
そんなわけでこのブログでは、これからも「自分が大麻栽培をしている」とか、「ライセンスを取得した!」などと書くと思いますが、正確には家族がやっていて、それを手伝っているだけだと理解してください。
ライセンス取得は難しいの?
現在のところは、かなり大変だと思っておいたほうがいいです。 「絶対に取る!」と気合を入れていかないと、ライセンス取得の段階で挫折する人が多いんじゃないかな?と思います。
自分の場合は、2017年ころに見た「タイ政府がアジア初、大麻解禁にかじを切る」というニュースが、タイ移住タイミングの最大の理由なので、当然気合も十分。 取得にかなり手こずりましたが、その辛さより、これから始まるビジネスへの期待、ワクワク感のほうがはるかに大きかったです。
で、何が難しいかというと、必要書類と条件の頻繁な変更についていかなければならないことです。
必要書類に関しては、ライセンス申請者の身元調査など時間のかかるものがあるとか、種の購入先が発行する種の販売証?がなかなか届かないとかがありました。
また設備の条件がとにかく何度も変更されて困りました。というか、FDA(食品・医薬品局)の職員も、新たな法だったことや、政府内で法整備の議論が続いていたこと(今も継続中)などの理由で、条件の変更についていけなかったのだろうと思います。
そんな理由なので、当面は必要書類・条件で苦労する人(法人)が多発するには間違いないでしょう。
条件
コロコロ変わる条件なので、ここで書くのは自分が申請したときの条件になります。これから申請される方は、最寄りのFDAに直接行って説明してもらうのが確実です。
まず申請者の条件ですが、これはそれほど難しくないはずです。ただし申請者は犯罪歴がないことが必須。これを証明するには、通常の犯罪レコード?ではなく、警察署(地域の本店的な署)で発行される正式な証明書が必要です。*発行に1ヶ月程度かかります
それと国籍ですが、たしか外国人は不可だったように記憶しています。
そして面倒なのが条件の方です。まず土地。
土地は正式に国に登録されている土地であること。タイは未登録の土地が意外なほど多く、これらは所有権こそ担保されているものの、正式なものではないため大麻栽培ライセンスは通りません。 住宅地ではない土地の場合、登録がない場合が多いので注意が必要です。
その住宅地ですが、使用する土地の条件に「住宅地近郊の土地」というのも有りました。要は、登録された土地であっても、住宅地から遠いなどの理由ではねられる可能性があるということです。
それと、収穫した花を乾燥させる施設、屋根付きで鍵のかかるドアのある設備と鍵付きのラック、同じく鍵のかかる種の保管箱が必要です。
またライセンス申請時にも関わらず、花の販売先との契約書が必要です。まだ栽培したこともない初心者の上に、どこの馬の骨ともわからない身で、加工・販売のライセンスを持った者(通常は大企業)と契約書を交わす必要があります。
その他にも多くの条件がありますが、最終的は管轄の警察、FDA職員などによる栽培する土地への査察が入ります。うちの場合は、10人以上がご来訪、なぜか何かの博士(農業だったかな?)もいました。
代理申請には注意
タイでも日本で言う司法書士的な業者が大麻ライセンスの取得代行をやっているかもしれませんが、この場合は料金に注意したほうがいいです。
これは業者が悪徳かも?などの問題ではありません。*そういう業者もいると思うので、それはそれで注意してください。
いままで書いてきたように、この時期の大麻栽培ライセンスの場合は、申請条件や必要書類が頻繁に変わるため、業者の労力も相当なものになる可能性が高いです。FDAにもあなたの家にも歩いていける距離に事務所がある業者ならいいですが、少し離れていればかなり大変です。しかも今はガソリンも高く、業者のコストは高く付くはず。
もしあなたが取得代行業者に頼むなら、ライセンス取得までの金額で契約することをおすすめします。業者が何度FDAに通っても一律料金ならOK。
料金はどうですかね? まあ、日本円で2万円くいらいならいいのではないでしょうか? これは個人的な意見ですが。
儲かるのか?
ヘンプ栽培は他の農作物と比較するなら圧倒的に儲かります。米や果物と比べても断然です。
また収穫までの労力で比較するなら、どんな農作物でも大差ないのではないでしょうか? 他のものを作ったことがないのでわかりませんが、農業は思った以上に重労働です。 自分の場合は自営ですし、楽しいからもっていますが、給料で雇われていたら一日でとんでいるのは確実。 人を雇うとかも視野に入れたほうがいいと思います。
具体的な販売金額ですが、残念ながらここで正確な数字を書くことができません。買い手企業との契約に内容を一切口外しないという項目がありましたので。ただ、一般的な買値でいうとCBD/kgに対して料金が決まっているようです。たしかこの金額は国が定めたものだったような気がします。個人的な意見ですが、この金額なら全然OKというレベルですね。
ただし先程も書きましたが、収穫した花が一定のレベルにある必要があります。 この一定の~の意味は、CBD含有量と収穫量です。買取料金は、乾燥した花に含まれる1kgあたりのCBD量で決まります。このCBDの量は、通常であれば種を買う時点でわかっているので計算しやすいと思います。
ですが問題は量の方です。 うちを含めて、このタイでもライセンス交付初回時は初めて大麻栽培をする人がほとんどですので、加減というものがわかりません。私の場合は、初回は経験としていろいろとテストをしながらやろうとしたのですが、買取契約をした企業から「早めの納品を頼む」、「大量に頼む」とちょくちょく言われます。まあ嬉しいことですが、おかげで今回はあまりテストができませんでした。
まとめ
とりあえず今回は、大麻栽培ビジネス開始について大雑把に書いてみました。 自分としては、以前から狙っていたビジネスへの参入なので、毎日が充実していますし、とにかく楽しくてしょうがないという感じです。
当分はネタに困らないので、これからはガンガン更新していく予定です。大麻ビジネスに興味がある方、海外ビジネスに興味がある方、ぜひチェックしてください。
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