2010年にゴムの苗木を植え、5年後の2015年に初収穫、その後は毎年1回以上は収穫&売却をしてきました。初採取から5年目の今年、収支はどんなものだったのか?を書いてみます。
4年ほど前に書いた記事はこちら↓
ゴムの木ビジネスは大変で意外と儲からない・・

以前自分で書いた記事では、ゴムの木の栽培は、ほぼ放ったらかしでOK、収穫だけを外注すれば想像以上に楽だ!でした。ですが、今はその考え方を改めています。
というのも、雑草の駆除、害虫の駆除・予防という作業が異常にキツい。まず土地が広いので時間がかかる、そして木の高さが伸びたので害虫駆除予防が大変。さらに1年通して雑草の駆除を行うと、その頻度の多さと作業時間の長さ、そして猛暑に心底辟易します。
正直、キツすぎる!やってられんわ!!という感じです(笑)。
いつもはこの作業も外注していますが、今回は興味があったので自分でやってみました。もしこれを本業にするなら?と考えやってみたのですが、農業で食っていくのは相当な重労働だと再認識。もう結構です(笑)

このメンテ作業でこれですから。もっとキツいゴムの採取作業なんて、自分にできる訳がありません。いや、農産物は買うに限りますね。
それからゴム価格ですが、ここ数年安値安定、商売上のメリットも低下していました。ですが最近、ゴムの買取価格が上昇したようです。これは正確な情報ではないのですが、最近になってタイ国内ゴム業者への政府の補助金が増額されたとか。そのおかげで買取価格が上がったと聞きました。*買取価格は上がりましたが、その理由は未確認です
ゴムの木の成長

ゴムの木の成長ですが、育成5年目~10年目はそこまで目立った成長はないように思えます、もちろん背丈は伸び、幹の太さも増しましたが、直径15cmが20cmになったかな?という程度です。5年もあれば最低倍くらいは・・なんて想像していましたが、まるで見当違いでした。*実際に測っていないのでもう少し大きくなったかもしれません。

またゴムの採取量ですが、これも目立って増えたという感覚はありません。採取の回数は増やせますが、ゴムの場合は回数より一回で収穫できる量が増えたほうが効率的に稼げます。例えば、500kgを年4回収穫より、1トンを年2回の方が、はるかに作業は楽なのです。
ちなみにこのゴムの木の成長がイマイチなのは、うちのゴム園の環境が悪いということは無いと思います。ここは日当たり良好、水も十分にあり、土壌に関しても、ゴムの木自体が大量の葉と枝を落とすので、好循環が起きていると言えます。もちろん肥料等も普通に与えています。
まあ、そんなこんなで、1年前の記事でも書いたのですが、ややビジネス熱は冷めています。
その1年前の記事ですが、ちょっとしたミスで記事を消してしました。1年以内に書いた記事だけを残し、その他を消そうと思ったのですが、ボケッとしていてほとんどを消してしまいました・・
収支

まず2018年ですが、4万バーツ(約12万円)のプラス。諸経費を引いて12万円のプラスですが、えっ、それだけ?少なっ!と誰もが思いますよね。
ゴムの採取は1回だけでした。やろうと思えば年3回はいけると思います。ですが面倒なのもあるのですが、それよりもう少し木の成長を待ちたいという気持ちがありました。*樹液を取らないほうが成長します。
この時は3~5年ほど待って、もう少し木が大きくなったら本気を出そうかな?という感じでした。
で、2019年。まだ途中ですが、1回採取して6万バーツ(役18万円)のプラスです。今年は2回の採取予定なので、おそらく年12万バーツのプラスにはなりそうです。

またゴムの買取単価(チェンマイのゴム工場の単価)は、2018年がキロ=18バーツ。2019年がキロ=24バーツでした。うん、去年とかなり違いますよね。ある意味、さすが商品相場です。やはり為替より動きますね。*もしかすると政府の補助金による変動かもしれませんが・・

このゴム農園の土地を売る可能性がある
実はこの土地を売ろうか?と家族で話しています。なんでって、そりゃーゴムの栽培が恐ろしく面倒になったからです。
ここは何も手入れをしないと、今の時期など1週間で雑草が爆発的に生えてきます。この雑草を1ヶ月放おっておいたら1mは余裕で成長します。1mの雑草が生え放題だと、そこは一面草原状態です。こうなると、ゴムの発育にも影響が出ますし、虫が大量に発生して大変なことになってしまいます。
なので週一以上での草刈り。また今は雨季だから良いですが、乾季は水やりの必用があります。毎日40℃オーバーの水やりは地獄です。数年前までは住み込みのバイトの人を雇っていましたが、今は時給が高くなったので止めました。日本と違って、タイは賃金が上がっているんですねえ。
また、チェンマイにはこの辺りの土地のような、こういうちょっとした山に、レストランやカフェを作ろうという人が結構います。タイ人はこれを「リゾート」なんて呼びますね。うちの土地では少し狭いので、リゾート探しの人には売れませんが、ゴム商売をしながらここに住みたいという人もたまにいて、見に来たりもしています。
1年位前から、人づてに「金額が合えば売るよ」と伝えているので、今まで数人の見学者がいました。残念ながら金額が折り合わずに不成立でしたが、やや強気の金額でもそのうち売れるだろうと思います。
この土地は購入当時よりだいぶ値上がりしましたし、最近この土地の前の道路が舗装されて、さらに地価が上昇しました。*微増ですが(笑)
↓実際の道路の舗装中の写真です。

タイの不動産投資 個人的な意見
タイの不動産投資ですが、土地投資は悪くないと思います。タイでの投資なら、コンドミニアムやタイ株より個人的には土地投資(戸建てもOK)をおすすめしたいです。*外国人でも方法はいろいろあります
これはタイだけではなく世界的にそうですが、土地や家付きの土地というのは、意外なほど短期で値上がりすることがよくあります。値上がりしたら売却、また割安な土地を探して投資というサイクルは、アメリカやヨーロッパでも王道の投資手法です。
ただ私個人は不動産投資はあまり好きではありません。というのも、私は短期投資が好きだし、得意なので、どうしても不動産は構想外となってしまうのです。
ついさっき、「土地も短期で値上がりする」と書きましたが、それは不動産投資の短期であって、株やFXの短期とは別次元の話です。
それとタイの不動産、特にコンドミニアムなどは流動性も大きな問題になります。これはタイ株にも言えるのですが、タイの投資にはどうしても流動性のリスクが付きまとうのがネックですね。なので、コンドミニアムを投資目的で買おうという人は、調べに調べて、さらにもう一度調査する!というくらいの用心深さが必用だと思います。
土地神話
タイ全土はどうなのかわかりませんが、チェンマイでは依然として土地神話が健在です。持ってれば上がるというヤツですね。どこまで続くかわかりませんが、上昇は緩やかですし、今のところ急な暴落をする予兆は無いように思います。なので、まだ続きそうですかね?
まあ私はタイの土地を個人所有している訳ではないですし、今回の話の土地は家族の所有で、しかもそんなに高額な土地ではないので、暴落してもあまり問題はありません。
この土地神話がどうなるかは別としても、投資というのは非常にシビアで無慈悲なものです。儲かればいいですが、ひどい目に合うことも全く珍しくありません。
なので投資をする時は、全て失っても問題ない額でやることが条件となると思います。誰に何を言われようが、その後の人生を左右されてしまうような額の投資は避けるべきです。特にリタイア後に海外移住をされている方は、どんな理由があろうとも投資は少額に抑えること、高額な投資には見向きもしない!というスタンスをおすすめします。
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