タイに移住後、FX口座開設に悩む

投資

日本に住んでいると、株・FX・仮想通貨などの投資は簡単に始められますよね。WEB経由で申し込みをして本人確認書類をアップロード、後は証券会社から郵送される詳細+IDとPASSを待ち、受け取れば投資可能です。

ところが海外に移住していると、日本のほとんどのネット証券が使用できません。日本在住時に開設した口座も、もし移住後に使用が発覚したら凍結です。この場合は重大な規約違反ですので、おそらく利益は支払われないでしょうし、元金を取り戻すことも弁護士を入れないと難しい可能性があります。

そんなリスクを負いたくないので、海外移住者でもOKなネット証券を探すことになりました。いろいろ調べましたが、まず第一に国内のFX業者か?海外のFX業者か?という問題が出てきました。

移住者がFXをやるなら国内業者か?海外業者か?

最初に結論からいくと、私は国内(日本)業者を選択しました。詳しい理由は後述しますが、簡単に言うと「投資では、まずは大きなリスクから排除する」という絶対的なルールに従った選択です。

海外移住者でもOKな国内FX業者はいくつかありましたが、私が調べた限りですが、見つかったのは3業者でした。この3社は、わりと有名な業者というか、個人投資家ならよく名前を聞く会社だと思います。なので、海外からでも変な心配はせずに使えるだろうと思います。

海外FX業者のメリット・デメリット

これは海外移住者の私から見た海外FX業者のメリット・デメリットです。

メリット

  • 利益に対する課税が明確(住んでいる場所に準じる)
  • 移住者の口座開設が国内業者より簡単
  • 取り扱い通貨が多い
  • CFDなども取引可能

まず課税について。海外口座は住んでいる場所に支払えば良い、そこが非課税ならお得。これは明快ですので悩まずに済みます。
ただしこの件の国内業者についてのネット情報は大半が間違えています。*いい加減な情報ばかりなので要注意です。 これについてはセンシティブな問題なので、移住者自身がFX業者、日本の税務署の担当者、居住地の税務署の担当者、この3者全てに質問することをおすすめします。真実に辿り着くには、実際それしか方法はないでしょう。また日本で、私の会社の税理士にもこの質問をしましたが、「個人的見解」でしか答えられないとの事でした。

タイの証券会社に勤務するタイ人に聞いたのですが、タイは「FXの利益=非課税」とのことです。詳しいことはお近くのタイの税務署に聞いたほうが良いと思います。なにしろタイはFX投資を禁止しているのか?FX業者が存在しませんので・・

また取り扱い通貨とオプション取引については、海外口座は選択肢が多いので便利だと思います。この場面では日経平均を売りたい!なんて場合がたまにありますよね。私が開設した日本口座はFXのみだったので、CFDは売買できません。この選択肢の多さは大きなメリットでしょう。

海外口座のメリット?ハイレバとゼロカについて

海外口座のメリットでよく言われる、国内口座にはないハイレバとゼロカットですが、これは個人的には全くメリットとは感じません。

まずハイレバ。レバレッジは国内最大の「25倍」があれば十分過ぎます。確かに、余裕のある資金の10分の1を海外口座に入金し、ハイレバで運用というのは一つの手だとは思います。ですが資金が増えればいいですが、資金が減った時はどうするのでしょう? また入金ですよね。それでは分割入金の意味がありません。勝っても負けても、それ一回の勝負!これなら海外ハイレバは有効だと思います。もちろん勝ったら全額出金して、以上です。

ですがこんなやり方をする人は、ほとんどいないでしょう。

そしてゼロカ。まあ突然、何の前触れもなく第三次世界大戦が勃発するとか、巨大隕石が落下とかの大事件があれば、ゼロカットシステムは有効でしょう。ですが、それなら必ずロスカットを入れスプレッドを無限に設定するか、常に売買できる環境で取引すれば済むことです。というより、ゼロカされないレバレッジで運用すれば済む話。ただそれだけの事です。

ハイレバはまだしも、ゼロカがメリットと言う人は、たぶん投資未経験のアフィリエイターでしょう。いや、ハイレバに関しても、ある程度の投資経験があれば不必要なものだと気がつくはずです。もちろん、最高レベルにある投資銀行やヘッジファンドの為替ディーラー、個人でも凄腕の億トレーダー等ならハイレバが武器になることもあるでしょう。 ですが99%の人にとって、ハイレバは最終的に不利益になるものです。勝ち逃げ出来た人もいるとは思いますが、その逆に比べればハイレバがメリットか?デメリットか?は言うまでもないでしょう。

一般でもそうですが、海外移住者の多くはより限られた資産での生活を送るのが普通だと思います。こういう無責任なネット情報を信じて、大切なお金を失わないようにして下さい。

なかなか条件が厳しいですが、とりあえずシンガポールに移住する余裕があり、投資資金が億クラスという人なら、シンガポールの投資銀行でFX口座(証券口座)を開くのが良いと思います。

海外FX業者のデメリット

  • スプレッドが広い
  • 信託保全が甘い
  • 出金拒否の可能性を否定できない

1,2番目は国内業者と比べて明確なデメリットです。ですが私が海外FX口座を選択しなかった最大の理由は最後の出金拒否の可能性です。

全ての業者が出金拒否をするわけではないでしょう。ですがよくよく調べると、無視できない件もありました。こういう情報を全て鵜呑みにすることはしませんが、それが0.1%以下のリスクだとしても、もっと下だとしても、この可能性を100%否定できない以上、私の中では許容不可能なリスクです。

ただし海外口座を全否定はしません。少額投資ならリスクは限定できます。なので私の場合は、ある程度の資金は国内FX業者で運用、極少額を海外FX業者で運用しようと考えています。なぜ海外FX業者を使うか?ですが、これは私が選んだ国内業者にないCFD投資が出来るからです。

ハイレバはギャンブル?

最後に投資とギャンブルについて書いておきます。

海外FX業者でのハイレバであろうが、国内FX業者の低レバであろうが、私は投資=ギャンブルだと考えています。FXで言うなら、現在のレートがいくらであろうが、1秒後でも、1分後でも、1時間後でも、10年後でも、上がるか下がるかは2分の1です。どちらに動くかは、いずれ2分の1に収束します。*同値は除く

  • 2分の1の確率でどちらに動くかわからない
  • スプレッドを手数料として胴元に払う
  • 勝負の掛け金は自分で決められる
  • 金が尽きたら退場

これ、FX投資の事ですが、まるっきりギャンブルですよね。ただし、実はかなり割の良いギャンブルです。さらにテクニカル分析やファンダメンタル分析を駆使すれば、勝率を上げることが出来るギャンブルです。ここまで割の良いギャンブルは、たぶん他にないと思います。

ただしレバレッジが高過ぎると、割の良いギャンブルがそうではなくなるので要注意です。もし自分が取引した通貨が逆行したら? ハイレバでやっていれば、少しの逆行でも大きな損が出ます。それを損切りしてしまえば、資金は大幅に減ってしまう・・そんな時、人間の心理は「戻ってくるまで待つ」となりやすいです。切っても地獄、待っても地獄。もちろん同値まで戻ることもあります。ですが強制ロスカットされる確率も同じだけあります。

ハイレバは、たった1回か2回のトレードで全損する可能性が少なくありません。それまで何連勝していても、その1回や2連敗で全損する・・ 投資はギャンブルですが、自分から負けにやすくするようなルールでは戦うのはダメです。勝負ですから、自分の土俵に誘い込み、自分の勝ちパターンでゲームを開始するのが基本。

勝負に絶対はないですが、自分の勝ちパターンというのは確実にあります。もし投資がギャンブルと違う面があるなら、この勝ちパターンが多くあるのが投資だと思います。

とにかく海外移住者にとって、ハイレバとゼロカットはメリットでは無いことを覚えておいて下さい。ハイレバは相当な凄腕でなければデメリットになり、ゼロカは資金を0にする近道になることが多いです。

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