早いもので、タイに移住して一年が過ぎました。今の所、自由に生き、のんびり過ごし、一日中犬と一緒という夢の生活が出来ています。
私のこの一年の感想を一言表すなら、「順調」です。サプライズ的な要素はあまりなかったので、「平凡」とも言える生活ですが、一度も帰国しなかったということからも、自分では満足、そして楽しめた一年でした。
チェンマイの治安は?
タイ移住後、日本の知り合いからタイについて質問される一番多いものは、「現地の治安について」です。
自分の知り合いに、これからタイで働こうか考えている人と、チェンマイ大学への留学を考えている家族がいます。そんな知り合い達に最初に聞かれるのが治安について。
個人的な意見では、「チェンマイの治安は良い」です。チェンマイは普通に生活する限り、おそらく日本より治安は良いと思います。
私は日本ではずっと東京の都心に住んでいたので、近くで結構な数の凶悪事件がありました。実際に犯行を見た事は無いですが、殺人、強盗事件が近所でありましたし、違法薬物の逮捕現場を見たこともありました。オフィスや病院への空き巣もよくあったと聞きます。東京都心の治安は、正直言って日本人の一般的な認識より良くないと思います。
ただし、こういう質問の場合、その人がどんな行動を取るか?で、答えは大きく変わってきますよね。 朝、学校や会社に行き、夕方には帰宅。たまに友人と食事、休日は街や観光地に出かける・・・こんな生活ならタイは安全でしょう。*というか、この条件で危険なところは少ないですね
ですが、夜は毎日飲みまくり、移動はビッグバイクでタイ一周もするぜ!なんて人は、日本より危険な可能性もあります。
タイ移住者が被害を受けそうな犯罪
日本よりタイの方が多いだろうと思う犯罪の一つに、「泥棒」があります。この泥棒とは、主に空き巣とスリです。で、個人的な意見ですが、タイの空き巣は知り合いにやられるケースが多いです。私が過去にやられたのは、流行りのバッグ(新品で約1万5千円)と、ジーンズ(新品で約2万5千円)の2回です(笑)。
これ共通して言えるのは、「なんでそれだけ盗まれてんだよ!?」と、「なんでそれがあるのを知ってるんだよ!?」です。どう考えても、お前らの誰かだろ?みたいな感じです(笑)。このオチですが、疑わしい知り合いが3人いるのですが、3分の1なら誰か分からないだろうということで盗んだらしいです。何でしょうね?これは。どうもタイの泥棒の常識では、3分の1ないしは2分の1あれば、疑わしくても問いただすことすら無いだろうと考えているようです。*知り合いなら
私の場合は被害額が少ないので笑い話で済みますが、現金やパスポートなどの場合はそうは行きません。なので交友関係は、厳し目に行くほうが良いように思います。また、この手の話はそんなに珍しい話ではないので、気をつけるに越したことは無いです。
私が知る限りですが、タイではパスポートが盗まれたという話をあまり聞きません。小規模な泥棒は、そういった足がつきそうなものは狙わないのかもしれません。ただし現金だけは別です。これだけは用心するべきでしょう。
また一般的な空き巣、泥棒、いわゆる自分とは無関係な家やオフィスを狙うタイプですが、チェンマイのローカル地域ではあまり聞きません。この理由は、周りが全員知り合いなので、知らない人間がうろついていると目立つということがあります。
それと、夜はどの場所にもまず番犬がいますので、これが理由というのありそうです。この番犬ですが、家を守っているというより、エリアを守っています。うちの近所の場合、夜に誰かが歩いていたりすると、最低3匹がギャンギャン鳴いて取り囲みます。そうすると、2,3分で隣のエリアの犬が数匹ダッシュで駆けつけ、その囲みに加わります。
こうなると、犬を知っている近所の誰かが出てこない限り、まず収まりません。なぜかタイの犬は夜になると攻撃的になります。かなり危険なので、別の意味で気をつけたほうが良いと思います。
そしてスリですが、これはバンコクに多いと聞きます。チェンマイだとサンデーマーケットのような、異常に混む場所が危ないかもしれません。ですが、チェンマイでスリというのはあまり聞きませんね。
バンコクに関しては凶悪犯罪も多いようですし、爆弾テロもあるので、日本より危険と言えるかもしれません。ただ、私はバンコクに詳しくないので、バンコクに関してはバンコク在住の人の情報を参考にして下さい。
車やバイクの窃盗
タイはバイク所有者が多いですし、旅行者やロングステイヤーの多くもバイクを使います。レンタルなら、当然盗難保険のある保険を選ぶべきですし、購入でもそうした方が良いと思います。
バイクの保険で、最初の1年目は盗難保険が無料でついてくるものもあります。
ただ、この車・バイクの窃盗事件もチェンマイではあまり聞きません。TVで高級車の窃盗団のニュースを見たことがありますが、うちの近所でバイクや車が盗まれたという話は殆ど聞きません。
ですが、新車のうちは皆、盗難に気をつけていますので、当たり前ですが最初は注意するべきでしょう。でもバンコクあたりはどうなのでしょう?高級車もチェンマイよりは多いでしょうから、盗難事件も少なくないのかもしれません。
それよりバイクの事故には注意が必要です。特に大型バイクは、タイでは非常に事故率が高いです。しかもかなりの確率で死亡事故につながります。逆走、無灯火、ありえない駐停車、道路の巨大な穴など、日本ではありえない事がタイでは普通にあります。スクーターや車ならケガで済むかもしれませんが、ビッグバイクの場合はそうはいかないでしょう。熟練したライダーでも、タイの交通事情はかなり厄介です。
若い人は薬物関連に注意
大人の夜遊びにはそれなりの危険がつきまとうと思いますが、これは日本でも同じですよね。歌舞伎町あたりで気をつける事と、タイの夜の街で気をつけることは大差ないと思います。
ですが、若い人のクラブ遊びは気をつけるべきです。タイのクラブとドラッグはかなり近い関係にあります。ここは日本より断然関連性が高いので、重く考えたほうが身のためです。
タイでは割と頻繁にタイ警察がクラブを摘発するニュースが流れるのですが、90%以上は外国人がその逮捕者に含まれます。これは宣伝効果を狙っているのが確実なので、絶対に気をつけるべきです。最近は中国人観光客の大量逮捕がよく報道されています。
逮捕されたらどんな刑罰・刑期になるのかもわかりませんし、何だかわからないドラッグそのものの危険性もあります。
そして特に気をつけるべきは、こんなケースです。
- このクラブはOOという芸能人が経営しているから警察は来ない
- ここは政治家とズブズブだから・・
こんな話をタイ人はよくします。有力者が経営に関わっているからとか、ウラで警察に手を回しているからとか、そんな理由でドラッグをやりまくっても絶対に逮捕されないとか。ですが、ニュースに出ているのは、そんな店ばかりです。こういう話を信じるとロクな事にはなりません。
ケンカに注意
最後にもうひとつ。タイ人は基本的にケンカをしません。*夫婦や兄弟などは別
見ず知らずの大人が殴り合いのケンカとか、タイ人はあまりしません。これは平和主義とか、争いを避けるとかの理由もあると思いますが、もう一つタイ人がケンカをしない大きな理由があります。
それは、ケンカ=生死をかけた戦い となる場合が多いからです。もしケンカが始まってしまったら、殴り合うのではなく、いきなり身近にある武器を持って殺し合う・・・ もちろんそうではない人もいるでしょう。ですが、始まってしまったら死で終わることが多いのも事実。
日本の感覚は捨てておかないと、死ぬか?長い懲役にいくか?のバカげた選択を強いられることになる可能性は高いです。これは覚えておいて損はないと思います。酔っ払ってケンカなんて、タイでは絶対にしてはダメですね。
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