私が大麻ビジネスを始めた理由は、ビジネスとして優位性があると感じたからで、大麻を吸うのが大好きだからという理由ではありませんし、日本の大麻解禁についても、正直全く興味がありません。
そんな理由なので、当初は大麻そのものについてほとんど知らずにこのビジネスを始めました。 今はさすがにある程度の知識がついたので、今回は私のように「大麻の知識はほとんど無いが、大麻ビジネスには興味がある」という方のために、とりあえず知っておいたほうがいい知識を紹介します。
THCとCBD
前回の記事で、「大麻(ヘンプ)の買取価格(私のような生産者からは販売価格)は、1KgあたりのCBDの量で決まる」と書きましたが、価格の基準になるほど重要な成分が、このCBDです。
大麻栽培者は、このCBDを多く含んだヘンプを生産することが求められます。
CBDの作用は、精神安定や安眠効果などがよく言われています。 CBDといえばオイルが有名ですが、CBDオイルの愛好家は世界中に多く存在し、そこそこ高価なものが多いです。 そして非常に人気があります。
そしてTHC。 こちらは一般の人がイメージするマリファナ(大麻)の効果を持つ成分です。まあ、「ハイになる」とかそのあたりの効果ですね。 嗜好用大麻の場合は、このTHCが多く含まれているものが基本好まれる傾向にあります。
このTHCですが、ヘンプには少量しか含まれていません。なのでヘンプをいくら吸ってもハイにはなりません。ここがヘンプとマリファナの大きな違いです。
現在のタイで一般の生産者に解禁された大麻とは、このハイになる効果が無いヘンプの方です。ちなみにタイの飲食店などで食材として使われている葉もヘンプのものです。 なので一般のカフェやレストランで出される大麻ドリンクや大麻スープをいくら飲んでも、当然ハイになることはありません。
さらに付け加えると、ヘンプの葉にはTHCもCBDもほとんど含まれていませんので、レストランの料理では一般的にイメージされている大麻の効果は全く感じられないということです。
そういえば日本では、ヘンプとマリファナの違いなんて誰も知りませんよね。ですがタイ人はヘンプをガンチョン、マリファナをガンジャと呼び、誰もが知っています。効果の違いまで知っているかはわかりませんが、タイのほうが日本よりも大麻に近いとは言えそうです。
参考 Wikipedia
マリファナは花が命
多くの日本人の場合、マリファナとか大麻といえば「葉」をイメージすると思います。 ですがヘンプ栽培で売却できるのは葉ではなく「花」です。もちろん葉も茎も根も売れるのですが、高額で取引されるのは花だけです。
ライセンス取得時に必要な買取契約書類も花についてのみ発行されます。なので、花以外の葉や茎はFDAへの届け出無しで自由に売ることができます。
で、なぜ花なのか?ですが、それはヘンプもマリファナも花に大量のTHCとCBDが含まれているからです。葉や茎にもCBD・THCはありますが極微量で実用性はあまりありません。
とはいえ、ヘンプ・大麻の茎は良質な繊維の原料になりますので、東京ドーム?個分のような規模で栽培される方なら、茎も高額で売れるのではないでしょうか? 私にはちょっとわかりませんが・・
前回の記事で、ヘンプ栽培で儲けるには?のところに、「CBDを多く含んだ花を大量に生産」と書いたのは、CBDが多く取れる種を使い、一つの株(個体)に多くの花をつけさせるように栽培すれば儲かるよ、という意味です。
そしてマリファナですが、やはり花に多くのTHCとCBDが含まれますので、一般的に言うマリファナとは「マリファナの花」を指しているといえます。
例えば大麻逮捕者が出たときにニュースで言う「乾燥大麻」ですが、あれは乾燥させたマリファナの花のことなんですね。
インドアか?アウトドアか?
当たり前ですが、大麻栽培のインドアとは屋内で栽培すること。そして屋外がアウトドアですね。
タイの大麻栽培ライセンスは、インドアかアウトドアかを選ぶ項目があります。なのでどちらかを選んで申請することになります。*もちろん両方でも取れますが書類は倍必要になります。
インドアとアウトドアでなにが違うかというと、基本的にはインドアはコントロールしやすいというメリットがあり、アウトドアは比較的かんたんに、大きく栽培できるというメリットがあります。
これについてもそのうち詳しく説明した記事を書こうと思いますが、とりあえず普通はアウトドアから入ればいいと思います。 私もそうですし、アウトドアのほうがコストが安く済むというメリットがありますので。 ただ、今はインドアの設備もそれほど高額ではないと気づきましたし、雨季の存在を考慮するとインドアも良いなと少し感じています。もしかしたら、今後インドアでライセンスを取るかもしれません。
オートか?フォトか?
これ、種を注文するときに販売会社のおねえさんに聞かれます。 これも多くの日本人はなんのことかまるでわかりませんよね。 私もオート?フォト?と聞かれ、何?オートってなに?フォト?写真???となりましたw
フォトとはphotoperiod(光習性)のことで、前述した光の周期で開花(かんたんに言うと夜が12時間を超えたら開花)する種の事。 オートはそのままAuto(Autoflower Seeds)で、光習性には関係なく「90日」などの時間経過(種の種類で異なる)で開花する種のことです。
どちらを選択するか?ですが、基本的にインドアならフォト、アウトドアならオートがいいと思います。
インドアの場合、太陽光なりライトなりが当たる時間をある程度調整できるので、フォトシードを使って、大麻をギリギリまで大きく育て、最高のタイミングで意図的に開花させる手法が有効です。
反対にアウトドアの場合は太陽光の照射時間を調整することができないので、オートシードを使って連作で稼ぐ手法が有効になります。 またタイは日照時間の短い時期が長く、フォトシードの場合、日本の秋口から春くらいまでは常に開花リスクにさらされます。 この時期に光の調整をしなければ、大麻は20cm程度で開花してしまうので絶対に儲かりません。
ただオートシードにはクローニングができない(時間的制限で難しい)という大きなデメリットがあります。私の場合は、今回は初回ということもあり、試験的にオートとフォトの両方を使ってみました。*現在テスト中です。
この選択も誰もが悩むところなので、そのうち詳しい記事を書こうかと思います。またクローニングについても説明したいですね。 ということで、今回はこのへんで。
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