タイでお店を始める人にコンサルをした話

タイでビジネス!
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数年前の話なのですが、ある知り合いがタイでお店(飲食店)を始めるということで、私にWEBコンサルをしてくれないか?と訪ねてきました。

この人は一応顔見知りで、私の仲の良い友人の友人でした。そこでこの人には友人を通じて、私が出来ること、出来ないことを明確に伝えました。そのうえで依頼されたので、私も気分良く仕事を始めた記憶があります。

今の時代、どこの場所であってもお店を始める時はWEB集客が必須だと思います。人通りの多い場所に目立つ看板を出して・・・なんていう集客だけでは苦戦濃厚ですよね。タイならなおさらです。

個人を特定されるといろいろ問題だと思いますので、業種や地名は架空のものに置き換えます。 ということで、この飲食店は「ラーメン屋さん」、場所は「タイのチェンマイ」ということで書いていきます。

WEBコンサルって何?

コンサルというと、一般的にはなにか胡散臭く感じますし、そもそも何をするのか?が全くわからないですよね。

ですがWEBコンサルの場合は単純で、やることはほぼ一つ、集客です。

インターネットでの集客というと、今はいろいろ方法があると思うのですが、個人レベルのお店を出店する場合の集客方法は主に2つ、検索エンジンとSNSになります。

具体的に何をするのか?

ラーメン店なら、「地名+ラーメン屋」、「地名+美味しいお店」、「ラーメン店 おすすめ」なんていう、美味しいお店を探している人が検索しそうなキーワードを予測して、そのキーワードでお店を検索上位に表示させること、いわゆるSEOです。

当然「店名」で1位にしなければいけません。これは指名検索と呼ばれていますが、自分のお店の名前で検索した時に、検索1位に表示されることはかなり重要です。
なので、店名を考える時に、他店とだぶる名前をつけるとSEO上不利になります。また同業種でなくても、大きな会社名などがある名前も避けるべきです。

例えば、カフェの名前に「資生堂」なんてつけてしまうと、絶対に化粧品の資生堂の影に隠れることになります。同じような理由で、寿司屋に「江戸寿司」とか、イタ飯屋に「ナポリ」なんてつけるのは、多くのライバルと戦わなければならないので、SEO上では最悪の選択となります。

またツイッターなら、検索で常に表示されるように定期的にツイートしたり、フォロワーを増やす施策を行ったりします。

少し簡単に書きましたが、例えばこの2点だけでもうまくいけば、その効果は絶大です。

チェンマイ旅行する人の多くは、「チェンマイ おすすめレストラン」なんて検索しますよね。こういう日本人旅行者を取り込みたいというオーナーさんは多いでしょう。

このクライアントさんもそうでした。

価格は地元ラーメン店より高額設定で、日本人旅行客もターゲットにしたいという、ある意味日本企業、日本人経営のよくあるパターンでした。

個人的には、飲食店の高額設定はおすすめできない

これは個人的な話で、WEBコンサルの話からは少し外れるのですが、少し自分の意見を書いておきます。

本来高級な料理ではないメニューが主体の飲食店の場合、料金を相場より高額に設定にすると、そのお店は経営に苦しむ傾向にあります。

これは当たり前の話だと思うのですが、なぜか新規でタイで商売をしよういう人は、この当たり前の話が当たり前ではなくなるようです。

また、仮にオープン当初が好調だったとしても、数ヶ月で下り坂、その後回復せずに閉店というパターンは多いです。 また飲食店が潰れる最も多いパターン、最初から客足が遠く、短期間で資金難に陥りそのまま閉店、これも通常の価格帯の飲食店より高額設定の飲食店に多くあるパターンです。

要するに、相場より高額に設定した飲食店は、相場価格の飲食店より短期で閉店する確率が高いのです。これは東京23区の話ですが、タイも例外ではないでしょう。

私はWEBコンサルタントですが、こういう経営コンサルタントなら誰でも知っているような事なら、さすがに私も助言します。せめてこのメニューはこのくらいの価格がいいのでは?と、この時も伝えました。

ですが、このクライアントさんは、「それでは給料を払って経費を払ったら何も残らない」とのこと。経営コンサルタントなら、それでは経営は成り立たないということなので、戦略を練り直してください!なんて言うのかもしれませんが・・

オープンすると絶好調!

ところが、このお店がオープンすると、なんと待ちが出るほどの絶好調ぶり(笑)

これには驚きました。当時はタイの日本食ブームも少し過ぎた頃で、もう日本スタイルのお店だからなんて理由だけでは、客は大して来ないと思っていたのですが、ん~、わからないものです。

もしかして、超ウマいのかも?と思い、私も食べてみたのですが・・・

まあ普通でした。

ですが、1ヶ月、2ヶ月してもこのお店は好調を持続させます。もう一軒行こうか!なんて話まで出始めました(笑)

味は普通で料金は高い、でも人気がある・・この理由の一つにWEB戦略が大当たりしたというのがあったと思います。

これは自分が凄い!と言いたいわけではないのですが(本当に)、狙ったキーワードで軒並み検索順位1位を取っていたことが、集客に成功した大きな要因だったのは間違いないはずです。

当時のタイはSEOでライバルがいなかった

この当時は、検索順位において全くと言っていいほどライバルがいなかったのです。*このジャンルで

例えば、日本語で「チェンマイ ラーメンおすすめ」、「チェンマイ おすすめレストラン」こんなキーワードで全て1位。なので、毎日のように日本人客がいたのです。

また日本語で書いたWEBページを、そのままタイ語と英語に翻訳したページも、日本語同様に1位から3位を取っていました。

今だと、当時行ったSEO施策では絶対に1位は取れません。ですがこの時は、まず日本語で1位を取ったあとに、タイ語、英語と一気に順位がジャンプアップしました。

この理由はいくつか考えられますが、日本語の検索順位に引っ張られて他の言語も上がったのだと思います。同一ドメインだったので、今で言う内部リンク施策が成功したと言えそうです。

それ以外でも、日本語、英語、タイ語でお店のブログを書かせたのですが、これも当たったと思います。これは全て別ドメインでしたので、これは今で言う外部リンク施策です。

そういえばこの当時、このブログのドメインに中古ドメインを使おうか?なんて最初は考えましたが、毎日更新することが出来ると言われたので、新規ドメインにしました。今思えば、この判断は多分正しかったと思います。

他にもSEO対策はいくつかやりましたが、基本的に地道な作業が実を結んだと思います。タイ人、日本人のスタッフが本当にブログを毎日更新してくれ、また来客も多かったのでコメントも盛り上がっていました。

こんな風に好循環が起こるのは稀だと思います。本当にこのオーナーはスタッフに恵まれている、とこの時はそう思っていました。

絶頂期から閉店まで、たった4ヶ月!?

これねえ・・人間本当に何があるかわかりません。

オープンして1ヶ月、2ヶ月とすごくいい調子で進んでいたのですが、3月目から様子が少し変わってきます。

まず、毎日顔を出していたオーナーが、あまり店に来なくなりました。

次にオーナーのタイ人奥さん(店長)も、店に来る頻度が減り出しました。

このオーナーは日本人男性で、日本に実家があるのですが、このお店出店時にタイに移住しています。なので、もう少し店を見ていればよかったのに、オープン2ヶ月で日本に一時帰国してしまいました。

店長の奥さんはタイに残ったのですが、旦那さんがいなくなると、お店にあまり来なくなったのです。

私は日本からWEBマーケティングの指示を出していましたが、この頃から2人と連絡が取りにくくなることが増えます。日本語ブログは旦那さんが、英語ブログは奥さんが、タイ語ブログはスタッフが、という振り分けでしたが、まず日本語が脱落、続いて英語が脱落しました。

更新が一ヶ月途絶えます。しかも、私へのコンサル料も振り込まれません(笑)

連絡しても一向に返事がないので、もう私も関係を断とうとしたところにオーナーさんから連絡が入ります。

やっとタイに帰ってきたが、店が上手くいっていない、どうしよう?ということでした。

もちろん、コンサル料を振り込んでもらい、相談にのりました。

簡単に言うと、オーナーも店長も店にいなくなったら、スタッフがサボり始め、営業中に店は閉める、勝手にメニューを減らす、閉店時間も早めるなんてことがあったようです。

そこでスタッフをクビにして、自分も舞い戻り出直す事になったのですが、客が戻らないと。

またブログの更新が止まった事で、検索順位も落ちていました。

こういう一気に上がった検索順位の落ち方は、同じように一気に落ちます。

1位から20位台、その後50位台に落ち、そのまま圏外に・・という具合です。

もうこの時に、私への支払いも1ヶ月遅れの後払い状態になっていたので、私も正直あまり関係を持ちたくない心境でした。

そして結局閉店するのですが、この間、オーナーさんが帰国してからたった4ヶ月です。

オーナーに何があったのか?

私がオーナーさんと連絡が取れないといっても、彼を紹介してくれた友人とはよく話していたので、私はオーナーさんの近況も店の近況も聞いていたのです。

オーナーさんは店が上手くいったこと、また予想外に現金収入があったことで安心し、日本に遊びに帰国。奥さんも予想外の成功に店を人任せ・・

しかも地道に頑張っていたブログも更新せず。

まあ自業自得です。

さらにクビにしたスタッフの流すウワサでトドメを刺されたとか。

こういう話はタイではよく聞きますが、この時はフェイスブックで店の誹謗中傷を流されたらしいです。日本で言うバイトテロみたいなことが、この店ではよくある!と書かれ拡散されたそうです。

ですが、たった2ヶ月で成功を確信し、その成功が続くなんて思いこむ方がどうかしていると思います。

SEOに関して言うなら、「とにかく地道な作業で、成果が出るのは半年後だと考えてくれ」と何度も伝えたのに、いきなり上位表示されたことで全てが狂いました。

また、これはSEOの鉄則ですが、一度下がった検索順位を再び上げるのは至難の業で、場合によっては不可能な場合も少なくありません。

タイでお店を始める前に、何をするべきか?

実はありがちなパターンなのですが、オーナーが自分で動かないのは論外です。

自分はお金だけ出して、あとは他人任せ。この他人というのが、ちょっと知り合ったタイ人だったり、コンサルタントだったり、こんなのは失敗して当然です。

知り合う人間全員に「間違いの無い商売があるから投資してくれ」なんて言っているタイ人は腐るほどいますし、「今なら確実な商売がある」なんていつも言っているコンサルタントも、湧いて出るほどいます(笑)

とにかくビジネスをやるなら、自分の足で歩くこと。そして検索することです。

OOがこの仕入れを安く出来ると言っているとか、内装はOOが安いとか、そんなのはネットで検索すれば簡単にわかります。

居抜きで店舗を借りるのでも、相場なんてググればすぐに出てくるでしょう。

なぜかタイで知り合う人、タイでビジネスをやりたいと言う人の多くが、自分で調べることをしません。こういう人は、だいたいが「OOさんが言ったから」なんて言いますね。

ですが、こういう事を言う時点で、私は「ああ、またか」と思います。この意味はもちろん「ああ、また失敗か」です。

最近、タイに来たばかりの若い日本人男性と知り合ったのですが、まさにこんなことを言っていました。 *まあだからこんな記事を書いているのですが・・・

一つ確実に言えることは、自分で商売をするなら、「自分自身で全ての材料、全ての経費の最安値を調べろ!」ということです。

品質で価格差があるものは別として、同じものなら1円でも安く仕入れるというのが経営者の努め。

誰かのアドバイスを聞くのもいいですが、決断は徹底的に調べた上で、自分で行うこと、これだけはやるべきだと思います。

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